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所在地:大阪市中央区谷町5丁目3番19号
TEL 06-4304-5554

共働き家族の暮らしを180度変えた家

家づくりのスタートは、これまでの問題を解決すること。

お施主様がそれまで住んでおられたのは、大阪市内に建つ築40年の古い木造住宅。
1FにあるLDKが暗い、収納が足りず家中にモノがちらかってしまう、部屋が細かく分かれているために家族で一緒に過ごす場所や時間が分断されてしまう、とたくさんのお悩みを抱えておられました。特に、共働きで忙しい毎日のなかで、家族の時間を大切にしたい、という思いをお持ちでした。
それまで住んでこられた25坪の土地で、理想の暮らしを実現するための建替え計画がスタートしました。

帰宅から寝るまでのわずかな時間。一気に家事を進めながら家族と会話できる空間が欲しい!

計画時、お子様は小学3年生と中学生1年生。保育園の送迎こそありませんが、共働きのご夫婦が帰宅してから使える時間がわずかであることに変わりはありません。
そのため奥様には、明確な希望がありました。夕食づくり、洗濯、お風呂の準備、お子様の宿題の声かけ、とたくさんのことを同時進行でこなしながら、ご家族と会話もできる家にしてほしい、ということ。そのために、

  • 家事動線を短く1か所にまとめること
  • 家族が過ごすスペースを家事動線の近くに配置すること

この2つが求められたのです。

家事動線は短く。しかも家族のつながりが感じられる、開放的な3階建てって?

しかし、建ぺい率60%の25坪の土地で、ご家族が希望される機能やスペースを実現させるには、縦方向に積み上げるしかありません。どうしても各階の広さは限られているので、階段で各空間が分断されてしまいます。そこで選んだ解決策が、「スキップフロア方式」です。

スキップフロア

玄関から半階ずつ高さを変えながららせん状に旋回するつくりにすることで、ゆるやかに各階をつなげています。家の中心となるダイニングキッチンからは、階段を5段上がると洗面脱衣室、5段下りるとリビング、さらに3段下りると勉強コーナー。家事スペースと家族が過ごすための空間がぐるりと配置され、立体的に見渡せるようになっています。忙しくキッチンに立ちながら、家のあちこちでくつろいだり勉強したりするご家族と、気軽にコミュニケーションがとれる造りになっています。お風呂に入っているご主人やリビングでテレビを見ている娘さん、勉強コーナーで宿題をしている息子さん、どこにでも声が届き、会話ができるそうです。

疲れて帰宅しても、いつでも片付いた我が家にほっとする毎日。
LDKが散らからないようにする秘策とは。

仕事を終えて帰り着いた家が散らかっていると、疲れとイライラが倍増してしまいます。忙しいご家族に、新しい家では気持ちよく暮らしていただきたい。そのためには、常に片付いたリビング・ダイニングをラクに維持するための工夫が必須だと考えました。
そこで、モノに侵食されない空間を保つために、玄関からLDKにたどり着く動線上に服やモノを手放す仕掛けを作り、個人の荷物の持ち込みを阻止することにしました。1つ目が、玄関横にあるファミリークローゼットです。約7帖のスペースに大型のクローゼットと洗面所を設けて、家族全員の衣類収納スペースとしています。帰宅したらまずここで手洗いうがいをし、制服等の外出着から部屋着に着替えることにしてもらうことにしました。

ファミリークローゼット
仕掛け1:玄関横にあるファミリークローゼットには、家族全員の衣類を全て収納しています。

次の仕掛けは、2階のリビングにたどり着く直前にある、子どもたちの勉強コーナーです。学校グッズを置くにはうってつけの場所なので、リビング以降への荷物の持ち込みを阻止できるようになりました。

勉強部屋
仕掛け2:勉強コーナーは玄関からの通り道にあるので、学校の荷物は自然とここに置くことになります。

常に片付いたLDKは、家族が自然と集まってくる空間となり、みんなで一緒に過ごす時間が長くなったそうです。

個室は、寝るためだけの部屋に。

個室には、ふつうはクローゼットや勉強机を置きます。しかし衣類はすべて玄関横のファミリークローゼット、学校関係のものは勉強コーナーに置くことにしているので、個室も常にすっきりした状態に保たれ、寝るためだけの部屋となっています。個室に荷物を持ち込まないことで、子どもたちも自分の部屋にこもりっぱなしになることがなく、リビングで過ごすことにつながったようです。
リビング

キッチン 愛猫にもお気に入りの場所があるそうです。
愛猫にもお気に入りの場所があるそうです。

暮らし始めて5年。奥様に伺いました。

以前の古い家は、玄関、リビング、キッチンと至る所にモノがあふれていました。仕事でくたくたになって帰ってきても、玄関を開けたとたんに散らかったわが家が目に入り、更にどっと疲れが出てしまう毎日でした。
そしてキッチンが背面式だったので、料理中は子どもたちの様子が全く見えず、テレビを見ているのか、勉強しているのか全く分からなかったんです。家で過ごす時間を大切にしたいのに、キッチンに立つと家族と分断されてしまい、一人で黙々と料理するという状態でした。
夫も私も仕事で忙しく、帰宅してから就寝までに、子どもたちと顔を合わせられる時間はわずかしかありません。この新しい家では、そのわずかな時間にもちょっとした会話を家族で楽しむことができるよう、常に家族の存在を感じられる間取りに設計して頂きました。キッチンからつながる階段や段差には、よく子どもたちが座り込んで、その日学校であったことなどを話してくれます。私もキッチンで料理をしながら子どもの話に耳を傾けられるので、子どもたちとの時間を作れていないという罪悪感や、孤独に家事をしている寂しさから解放されました!

また、モノの収納場所や生活の動線がよく考えられているので、散らかることがなくなり、気持ちに余裕ができました。子どもたちへの小言も少なくなったかもしれません(笑)。毎日の暮らしを大きく変えてくれたこの家を、本当に気に入っています。