住宅 事例
1980年に建てられた9階建て40戸の公団を、全面リノベーション。
内外装だけでなく給排水管など見えないところも一新して、新たな賃貸マンションに生まれ変わりました。
部屋のタイプは4つのバリエーションを設けて、現代人の多様なニーズに応えられるようにしています。
昔ながらの公団のイメージを払拭して、住人の方が誇れる外観に。
南面を約400枚のパンチングメタルで覆い、シャープなファサードに一新しました。
自動ドアやオートロック、TVモニター付きインターホン、宅配ボックスなど新たな設備を取り入れて、住人の方が快適に暮らせるようにしました。
大きく弧を描くスロープや階段で、アプローチのイメージも一新しています。
南面に大きく開かれた立地なので、LDKは眺望と採光を活かした大きな空間としています。
実際の暮らしをイメージしていただけるよう、入居者の募集期間は、家具を配置したモデルルームを準備してご覧いただきました。
(Bタイプ)
個室とLDKを可動間仕切りで仕切って、開放的に使えるタイプの部屋もあります。
(Aタイプ)
賃貸住宅には珍しい、幅2.1mの対面型キッチンを採用しました。
家族とコミュニケーションをとりながら、料理を楽しめます。
シューズボックスやクローゼット、大型収納など、部屋タイプごとに異なる収納を設けています。
ベビーカーからアウトドア用品まですっきり仕舞える、大型収納のある部屋もあります。
殺風景になりがちな賃貸マンションのお風呂ですが、木目や幾何学柄のアクセントパネルを使って、高級感をプラスしました。
広さは、親子で入ることも想定して1216サイズ(1.2m×1.6m)としています。
収納付きの洗面脱衣室や、シャワートイレ付きのトイレなど、水まわりも充実させました。
トイレの壁には1面に北欧調の柄クロスを使って、温かみのある空間にしています。
低層フロアのみ、床の仕様を消臭機能のあるものにするなど内装を別仕様として、ペット飼育可としました。
また、1機だけしかないエレベーターはペット連れ不可、外部階段をペット可として、動線をはっきり分けています。
外部にはペット用の足洗い場も設けました。
夜遅く帰宅しても、温かい光が優しく迎えてくれます。
共用廊下の照明は、既存の蛍光灯の配管も活用しながら、通路を柔らかく照らすようにひと工夫しています。
自由の利かない賃貸住宅を、できるだけ住み手の都合に合わせて使ってもらいたい。
そのため、一部のタイプでは、可動式収納や可動間仕切りを取り入れて、空間の使い方を自由にレイアウトできるようにしています。
3枚引き戸を開放すると、大きなワンルーム空間に。広々と使えます。(Dタイプ)
別のタイプでは、可動間仕切り扉で、大きくふたつの空間に分けています。
折れ戸タイプでどこからでも開閉できるので、間仕切り収納を使えば、さらに細かく部屋を分けることもできます。(Cタイプ)