2018/11/22 公開

医院の待合スペースのプランニングで大切にしていること

歯科医院の待合スペースは、守られたプライベート感と、それに相反する明るさや開放感、入り易さなどを合わせもつ空間と言えます。
私たちがプランニングする時に特に気を配るのは、外部からの視界に対してのプライベート感と同時に、診察を待つスペースの快適さ、明るさ、落ち着き感を大切にする、ということです。

こちらの医院は、大開口のガラスにグラデーションフィルムを貼っています。上部は太陽光を取り込みますが、患者さんがソファに座った時の頭の部分は半透明になっているので、外部からの視線も気になりません。

こちらの医院は、壁面の一部にガラスブロックを使っています。大都市の中心部の繁華街に位置しますが、まったくその喧騒感は感じられません。

こちらの医院は、植栽を利用し、外部からの視線を柔らかく遮ります。完全に遮らずがポイントです。
　
こちらは、ウッドブラインドやカーテンなどのウィンドウトリートメントで高級感を持たせると共に、プライベート感を高めた待合室です。
　
こちらは鏡や装飾パネルを使用し、道路側への宣伝効果を存分に発揮するインパクトのあるデザインです。外部とのつながりを和らげる効果もあります。

受診するときの緊張感を和らげ、より良く待ち時間をお過ごし頂けるような空間作りを、私たちは大切にしています。